#bpstudy 123: 技術書籍執筆の実際、ノウハウ¶
BPStudy #123 技術書籍執筆の実際、ノウハウ に参加しました。
第1部 まず、共著からやってみよう〜Pythonエンジニアファーストブックで学んだノウハウの共有¶
株式会社ビープラウド 鈴木たかのり 氏(Twitter: @takanory )
株式会社ビープラウド 清原 弘貴 氏(Twitter: @hirokiky )
資料: https://gitpitch.com/takanory/slides?p=20171124bpstudy#/
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本の紹介
応用編にススム前のステップになる本
Pythonエンジニア養成読本 から、かなりガッツリ改訂されている
共著からやってみよう
執筆ノウハウを知っている共著者がいると大変良い
ノウハウを知ってる人がいると進め方やツールを教えてもらえる
ツール
term-validator: 用語揺れを指摘してくれるSphinxの拡張。便利
DropboxのPDFレビュー: 超すごい
Slack: 執筆後もblogや出版状況などの情報をシェアしている
執筆の見積もり
開発と流れが違う
レビューには書いたのと同じくらい時間がかかる
かけた時間分しか日本語は増えない
知識を補完しあえる
知ってる章は、自分の知識を元に正しい情報かレビューできる
知らない章は、初学者として分かりやすいかレビューできる
共著の強みを活かそう
〇〇さんがレビューしてるから大丈夫だろう、はだめ
気を遣い合わずに、率直に意見を言おう
だれがどこを書いてるかは読者には関係ない、全ての章が自分の責任だと思おう
親にとっては、1冊全部息子の本(たしかに・・!)
共著に参加するにはどうすれば?
一部の人に最初に声が掛かる傾向が見えるので、その人と仲良くなろう
おれこんなことできるんだぜ、ちゃんとやれるよ、というアピールをしよう
信頼貯金をためよう(あいつ前に約束ぶっちしたしな・・とかあると選ばれない)
sphinx term-validator はこちらです https://t.co/yqRGChqyGj (手元の最新を反映して、bitbucketからgithubへ行こうした!) #bpstudy
— Takayuki Shimizukawa (@shimizukawa) 2017年11月24日
Q&A¶
Q: (?)PDFにコメントを書ける機能はDropboxの機能ですか?PDF自体?
A: (takanory) Dropboxです。
(haru) DropboxとAdobeが提携したから実現できた機能らしいですよ
Q: (cocoatomo) なんでBottleからDjangoに変えたんですか?
A: (takanory)関根さんの考え一つだったんですが、実際には業務で使うのがDjangoだろうということで選んだ茨の道。実際茨の道でした
感想¶
第2部 技術書を書くということ。商業誌を書くということ〜Jupyter 実践入門執筆プロジェクトを終えて¶
株式会社slideship 池内孝啓 氏(Twitter: @iktakahiro )
資料: https://slideship.com/users/@iktakahiro/presentations/2017/10/LyBUi24iLsQ4yXn9FwJYyh/
#bpstudy @iktakahiro のターン (@ 代々木研修室 国際英語学校代々木教会ビル会場 in 渋谷区, 東京都) https://t.co/cRfANkLrxN pic.twitter.com/Ti9ESbTEo6
— Takayuki Shimizukawa (@shimizukawa) 2017年11月24日
最初に技術書に関わったのがtakanoryさんとの共著だったので、takanoryメソッドを使っている。なので、今日の発表でメソッドはもう話されたので、別の観点で発表します
技術書を書くと言うこと
執筆の輪を広げる
技術や専門知識を世に広める
後世に記録を残す
今なら、人類最古の技術書籍を残すチャンス!
商業誌を書くと言うこと
慈善事業ではないので売れる本でないと出版できない
ニーズがある分野を持ち込んだ
売れる本=質の良い本とは限らない
入門向けの方が裾野が広い
新入社員がみんな買うExcel入門のような本とか
本の評価はいまのところ、売上と利益で測るしかないのではないか
(読書会が開催されているかとか、blogで言及されてる量とかもあるかなと思うけど、定量的ではないからなあ)
売上を向上させる
ニーズに応える
販促活動への参加
マーケットの大きいところを狙う
利益率を向上させる
執筆のコストを下げる
執筆ノウハウの共有
Q&A¶
Q: (?)いままさにRubyとRailsの本を1冊ずつ書いてるところなんですが、某社さんとやりとりしていて、紙媒体の業界だなあと感じている。そこについてどうすると良いかなにかありますか?
A: IT技術者だとCIで自動ビルドして・・・という常識があるけど、それができないのがつらくて、つらいと本を書くモチベーションがなくなってしまいそうですよね。なにかIT技術者からの知見やtakanoryメソッドみたいなのを広める方法がないですかねー。
第3部 はじめての執筆でわかった技術書ができるまでの流れ¶
株式会社SQUEEZE 岩崎 圭 氏(Twitter: @laugh_k )
著書: スラスラわかるPython
#bpstudy らふけー現象の @laugh_k のターン (@ 代々木研修室 国際英語学校代々木教会ビル会場 in 渋谷区, 東京都) https://t.co/j9HMV1h3ug pic.twitter.com/dy8EQgh3lW
— Takayuki Shimizukawa (@shimizukawa) 2017年11月24日
執筆者になった理由
声を掛けられた
#pyhack への参加とblog書きを両方継続していたところがポイントだったらしい
「こいつならやれそう」と思ってもらえたらしい
序盤
企画を作る
書き方(プラットフォーム)を決める
置き場所(リポジトリ)を決める
執筆期間
担当章をひたすら書いてgitlabにpushする
書く場所と時間を確保する: 習慣化するスイッチ
筆が進まない.. 頭から書いていくと詰まる
アクティビティを共有する: 始めるときにSlackにアクティビティを流す
事件
GitLabが2017年2月に消滅した...!
運良く、失ったモノはなかった
レビュー期間
執筆関係者のみ?ゲストレビュアー含む? 本によって色々
本格的なレビューは原稿が完成してから
DropboxでPDFにコメントするレビュ-はよかったけど、ESCキーでファイル一覧にもどっちゃうのがつらかった。Vimmerなんで。(笑)
プロレビューアーのみなさんに手伝ってもらった
プロレビュワーとは、Python書籍に対して最初から最後までいい感じでレビューをしてくれる(某)なかがみさんと(某)すーぎーさんのことである #bpstudy
— Takanori Suzuki (@takanory) 2017年11月24日
実際に執筆してみて
もう少しうまくやりたかったこと
日本語力ほしかった
用語揺れチェック自動化したかった
自動ビルドしたかった
さいごに
家族の協力は不可欠。いま1歳の子供がいるけど、なんとかなった
本は多くの人に影響を与えるもの
挑戦する価値は多いにある!
Q&A¶
Q: (cocoatomo) レビューで指摘をもらったときの反映管理や、指摘内容の確認や議論などはどうしましたか?
A (laugh_k) 確認や議論はそれほどなかったけど、どうしても必要な場合はSlackで議論していた
A (寺田) 漏れチェックは有能な編集者がやってくれた
感想¶
「家族の協力は不可欠」。ほんとそう思います。
第4部 LT大会¶
@patraqushe: Jupyter Publishing
スライド: https://slideship.com/users/@driller/presentations/2017/11/MwvuhqpyccTpSskM5xmpwh/
本当にあった怖い話
原稿を入稿したときに、最後のコミットをpushし忘れてた!
コードと画像が全然あってない!
レビューで見つけてもらって事なきを得た
技術書を書いていてコードと実行結果が一致しなくてこまったことは?
Jupyter Notebook なら、文章も画像もコードも実行結果も一元管理!
技術書はJupyter Notebookで書こう!
(terada)えええーーーーー
@koseki48724805: 偵察に来た
スライド: TBD
編集は、我流
合う人とは合う。合わない人とは合わない。
本は書きたいと主張している人にしか声が掛からない
出版社は新規の著者を信用していない
新規の著者は逃げる確率が非常に高い!!
著者の紹介は受け入れるが、紹介者がケツもってね
@CardinalXaro: 技術書査読・校正の現場から
スライド: https://speakerdeck.com/hayaosuzuki/ji-shu-shu-cha-du-xiao-zheng-falsexian-chang-kara
(実際にあった本の間違いをみんなに考えてもらうスライド)
(面白いw)
(実際、しれっと間違ったことを書いてる本は、ある)
@ken_takasaki: 一流のエンジニア/経営者になるため基礎力を磨け
スライド: https://www.slideshare.net/takasakikentaro/ss-82721257
(効果音とBGMのあるLT)
一流になるには
習慣化する: イチロー。努力と習慣化。
原点を軸にして外に広げていく
@kanako_ubukata: 技術書の原稿はWordで書いちゃダメゼッタイという話
スライド: TBD
執筆フォーマット
プレーンテキスト
Markdown
Word
Word
版組 -> 印刷用データになる
Wordから変換したらソースの半角が全て全角に...!
Word原稿のアップデートを行っていなかった!!
diffで見易いテキストフォーマットをお勧めします.
これからやる方は、私の屍を超えていって下さい
(最後、闇だった。Amazonレビューつらいなあ)
おまけ¶
はー #bpstudy 技術書執筆のノウハウ、の懇親会行きたかったな。今やってる技術書の締め切りがひとつ今夜24時にあるのだよな...
— Takayuki Shimizukawa (@shimizukawa) 2017年11月24日
DropboxにおいたPDFにWebブラウザでコメントできるのは、Dropboxの独自実装だと思うんだけど、Adobeは関係あったのだろうか。逆方向(Acrobat ReaderでDropbox上のファイルを編集したりするの)ではプレスリリースされてた記憶あるけど https://t.co/7OECLrzROI
— keiichiro shikano λ♪ (@golden_lucky) 2017年11月24日